PIETRA

─ 道 ─

あなたと 歩んだ この道を
今では ひとりで 枯葉踏みしめている

わたしが 迷わぬように
いつでも 灯してくれたから
わたしが ころばぬように
そっと ささえてくれたから

消えそうな ぬくもりの
追憶(ついおく)を 抱きしめ このまま
こんなにも 孤独でも
生きていくの 約束があるから

時々は 立ち止まる
叱らないで 見守っていて
夕暮れに 伸びる影
長く長く ひとつきりで

あなたが くれた言葉
ひとつも 忘れていないから
あなたが 望んだように
上手く 笑えているかしら

賑(にぎ)やかな この街の
道の果てに あなたを探して
俯(うつむ)いて 目を閉じる
瞼(まぶた)の裏に 幻(まぼろし) 描いて

今はまだ その時が
訪れるのを 待っているだけ
微笑んで 迎えてね
また会えたら 抱きしめてずっと